普段、ポートフォリオの株価をチェックするのに既存アプリより「もう少し機能があれば」や「もっとシンプルに」などと思ったことはありませんか?
私もそのようなことを思っており、スプレッドシートのGOOGLEFINANCE関数を使って自作してしまいました。
そのテンプレートを今回皆さんに無料で配布します。保有株価やETFの値動き、割安感、リスクなどをヒートマップで確認できるようになっています。値動きを視覚的にわかりやすくウォッチしたい方におすすめです。
実装機能
このスプレッドシートには次の機能が実装されています。
- ティッカーシンボルに対応した株価を表示
- ティッカーシンボルに対応した株価変動率を表示
- 株価変動率を基準にヒートマップを作成
- 52週高値・安値を表示
- 52週高値・安値からの乖離率を表示
- 乖離率を基準にヒートマップを作成
- PER、ベータ値、時価総額を表示
- 保有銘柄のプラスマイナスを表示
- リアルタイム為替換算した円での時価を表示
- 下値・上値を設定し、乖離率を表示
- 乖離率を基準にヒートマップを作成
他に追加したい機能がある場合は各自でお好きなように導入してください。
スプレッドシートの配布
今回のスプレッドシートはこちらから無料で入手できます。
開いただけでは権限が「閲覧者」になっているので何も操作できません。
下記手順でシートのコピーを作成してください。
・Googleアカウントにログインする。
・ログインが完了したら「ファイル」→「コピーを作成」をクリックする。
ポートフォリオ管理ツールの仕組み
私が作成したツールの仕組みは非常に単純です。
大きく分けると4つの要素が割り当てられています。
- 株価情報(A~H列)
- ファンダメンタルズ(I~K列)
- ポートフォリオ情報(M~P列)
- ターゲット価格(Q~T列)
ヒートマップは前日比を基準に変化し、プラス幅が大きいほど緑色に、マイナス幅が大きいほど赤色になります。
ツールの使い方
それぞれ使い方を見ていきます。
銘柄の登録(A列)
すでに主要なETFと株が入っていますが、それを変更したい場合はティッカーシンボルが書いてある黄色いセルに銘柄の【ティッカーコード】を入力してください。そうすると、関数で自動的に【銘柄名】【現値】【前日比】【52週高値】【高値からの乖離】【52週安値】【安値からの乖離】【PER】【ベータ値】【時価総額】が表示されます。
現値が高値からの乖離が大きければ赤く表示され、安値に近ければ青く表示されます。これは過去1年間の株価変動の中で現値がどのポジションにいるのか理解できます。
ポートフォリオ情報の入力(M列、N列)
こちらもセルが黄色くなっていますが、【保有株数】【平均買付単価】を入力することにより、【評価】【円換算評価額】が表示されます。
ターゲット株価の入力(Q列、S列)
こちらの黄色いセルに、【下値ターゲット】【上値ターゲット】を入力すると、現値がそれぞれターゲット株価がどのくらい乖離しているか表示されます。
これは、損切ポイントや利確ポイントを設定したい人にとっては便利です。私はストラクチャード・ボンドのEB債のトリガー価格を管理するために使っています。
不要な列がある場合は削除していただいて構いません。場合によっては枠線の設定や書式等がズレる可能性があります。その場合は適宜修正してください。
【参考】GOOGLEFINANCE関数の詳細
GOOGLEFINANCE
https://support.google.com/docs/answer/3093281?hl=ja
このポートフォリオ管理ツールは完全無料で公開しています。二次配布等自由ですが、このスプレッドシートを広めたい場合は本記事を共有していただけると嬉しいです。使っていただいた感想や便利なカスタマイズ方法などありましたら、是非教えてください。