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現実と仮想の共存。メタバースが生み出す未来と関連銘柄

昨今ビジネス界だけでなく新聞やメディアでも飛び交うようになった 「メタバース」という言葉。いったい今後どのような成長をしていくのか、また投資におけるメタバースの可能性と現在について解説します。

 

 

メタバースとは

「メタバース」とはSF作家ニール・スティーブンソンによる造語が由来で、 「インターネット上に構築された仮想の三次元空間でアバターなどを用いて接する環境」とされています。

 

2003年に発表されたSecond Life(セカンドライフ)やFortnite (フォートナイト)、Roblox(ロブロックス)、VRChat (VRチャット)、Cluster(クラスター)などがメタバースを志向して作られているサービスといえます。


現在ではメタバースといってもVRChatやFortniteのような「完全な仮想世界」とポケモンGOなどの「現実空間内包型」といった分類に大きく分かれています。


メタバースについて詳しい米ベンチャー投資家のマシュー・ボール氏は2020年に、メタバースの必須条件を7つ示しました。

 

  1. 永続的であること
  2. 同期的である
  3. 無限の同時接続ユーザー
  4. 完全に機能した経済
  5. 実社会との垣根なし
  6. 相互運用性
  7. 幅広い人々の貢献

このような条件を満たす状態のことをメタバースとし、 よく想像されるヘッドセットを被ってVRワールドで活動していることだけではメタバースとは呼ばないのです。

 

 

 

 

メタバースの課題

さて、ここからはメタバースの実現に制約がかかる事項をご紹介します。

大きな問題が権利問題です。今までは利用先を絞ることによって許諾料をいただく。というビジネスができていたのが、 NFTになった途端、アプリケーションを変えて利用できてしまうのです。

権利の利用許諾が複雑になっていますが、定められた共通のライセンス規格がないというのが現状です。


また、ハードルということでいえば、技術的な制約もあります。データファイルや個々の開発の仕様はそれぞれのプラットフォームで異なります。そのため、あるプラットフォームAで購入したモノを、プラットフォームBに持ち込んだとしても、挙動が変わる、そもそも使用できない、といったことが起こりえます。
3DファイルやVR空間等のデータは複雑性も高く標準化されていないというのが現状です。

 

今後制定されていくのか、それとも 各社バラバラな仕様のまま進んでいくのかは現時点では誰にもわかりま せん。

 

 

 

8兆ドルとも予想されるメタバースへの投資

投資におけるメタバースは様々な手法があります。最近では、メタバース上の土地や建物、コンサートのチケットやアバターなどがNFT化され投資対象になっています。

しかし現時点ではそれらのNFTへの投資はまだ黎明期であり、価格変動や換金性、税制などに大きな課題があります。つまりまだ投資と言える段階にはないと考えています。

 

では、現時点でメインにすべき投資対象はメタバース関連銘柄への株式投資です。先に挙げた代表的なメタバース提供サービスへの投資、またメタバースへと参入を発表した企業も多く見られます。

 

フォーブスの記事「Here Are Morgan Stanley’s Top Stock Picks For Investing In The Metaverse」によると、モルガンスタンレーはこのメタバースについて「次世代のソーシャルメディア、ストリーミング、ゲームプラットフォーム」になる可能性が高く、8兆ドルにも及ぶ巨大な市場規模であると試算しています。

 

実際には関連事業での売り上げと従来の非関連事業の売り上げの比率等を比べる必要がありますが、今回はメタバース関連銘柄と言われている株式についていくつかご紹介します。

 

 

 

メタバース関連銘柄

米国

 

ラウンドヒル ボール メタバースETF(ティッカー:META)

米で上場しているメタバース関連のETF。50銘柄で構成。

 

 

 

メタ・プラットフォームズ(FB)

VRゴーグル『Oculus Quest』など、近年は仮想空間へのアクセス機器の開発に積極的。

 

マイクロソフト(MFST)

2022年1月に大手ゲーム会社「アクティビジョン・ブリザード」を約8兆円で買収。メタバース発展の中核を担う存在。

 

ナイキ(NKE)

昨年12月にはバーチャルスニーカーグッズなどを制作する「RTFKT」を買収して話題に。

 

ユニティ・ソフトウェア(U)

ビデオゲーム業界で最も広く使用されているゲーム制作エンジンを提供。上位1000のモバイルゲームの71%がユニティのプラットフォームを使って作成されている。

 

ロブロックス(RBLX)

全世界から1日約5000万人がログインし、2400万本以上ものゲームタイトルを遊ぶことができる基本無料のゲーミングプラットフォーム。

 

 

 

日本

 

任天堂(7974)
ニンテンドー・スイッチ用のゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」がメタバースとして注目。

 

ソニーグループ(6758)
20年7月に米エピック・ゲームスに対して約268億円の戦略的な出資をすると発表。「フォートナイト」上での、アーティストのライブやパフォーマンスなどが行われる仕組み。ソニーGのエンタメ事業とのシナジーにも期待。

 

スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)
「ファイナルファンタジー14」に「無人島開拓」というアップデートコンテンツがスタートする予定。「FF14」は累計登録者が2500万人を超えている。

 

グリー(3632)
21年8月に100%子会社の「RELITY」を中心として「メタバース事業」に参入すると発表。今後2~3年で100億円規模の事業投資を行い、グローバルで数億ユーザーの獲得を目指す。

 

 

 

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